カンボジアの負の遺産
カンボジアの首都プノンペンで、
続いて向かったのは、キリングフィールドと呼ばれる場所。
と言ってもそれはそんなに昔の話ではなくて、1970年代後半の話。
今暮らしている人の大勢がその時代を生きてきている。
それは戦争ではなく、ポルポト政権による極端な政策によるものである。
一般人の反乱を防ぐために、反乱を起こす可能性のある知識人や富裕層を
無差別に殺したのである。
キリングフィールドとはその名の通り、虐殺が行われた場所である。
負の歴史を覗いてみたく、そこを訪れた。
◆◆◆今回は少々キツい写真があります◆◆◆
プノンペン市街からおよそ10kmのところにキリングフィールドはある。
この建物は慰霊塔。
敷地には片付けられていない衣類がそのまま残されていた。
これを見ると、当時からそれほど時間が経っていないことを実感する。
慰霊塔内部には、キリングフィールドで掘り出された遺骨が安置されている。
下の段には衣類や頭髪も置かれている。
ただしこれは本の一部にすぎなく、
実際には何百万人もの人が犠牲になったとの推測もあるようだ。
実際に目の前にすると、想像以上に衝撃的だった。
親が処刑されたというのを直接聞いたことも何度かあった。
狂った政権のために国民がこんな惨い目にあうなんて許せないと感じた。