ウイグル人の民家を訪ねて

トルファンを車をチャーターして観光中、
途中でドライバーがとある村へ立ち寄ってくれた。
せっかくなので集落内をしばらく散策させてもらうことにした。

これが地方でよく見られる典型的なウイグル人の民家である。
人工物というよりは自然の一部のようだ。

まるで土を固めただけのような造りだ。
雨にも耐えられるのだろうか？？

散策していると、ある民家の住人と目が合った。
こちらが珍しげに集落を眺めていたからか、家の中を見せてくれることになった。

これが入り口。
土を盛ったというより、土をくりぬいたみたいに見える。

キッチンの様子。
世界にはこんな場所で生活している人はまだまだいるとは思うが、
まさか最近の中国でこんな光景が見られるとは思わなかった。

寝室はベッドが置かれて、というよりベッドになるような造りになっていた。
まるで地下室のようだ。
壁も物が置けるように上手くできている。

これは何だと思いますか？

正解は「鏡」。
手のひら位の鏡のかけらが壁に掛かっていた。

この鏡を見て化粧をする話を聞いたとき、
何ともいえない気分になってしまった。

車へ戻る途中ですれ違ったウイグル人のおばあさん。
写真を撮って欲しいとのこと。
ウイグル人は陽気な人が多い。
デジカメに興味があるらしく撮ってくれと言う人が多いのだ。

撮って見せてあげたら、恥ずかしそうに手で顔を覆ったのが印象的だった。
生活水準は日本はおろか、中国でもかなり低いレベルに入ると思う。
そんな人達の明るく人懐っこい素振りを見ると、
何だかわからないけどうらやましいと思ってしまった。