ベナレスの街を歩く

11/13 その① 【ベナレス】

満員の夜行列車に一時はどうなるかと思ったが、
しんどい思いをしながらもようやくの思いでベナレスに到着した。
何とも言えない達成感に満ち溢れ、少々のことでは動じない強い人間になれた気がした。


ベナレス駅に着いて真っ先に向かったのは切符売り場だ。
外国人専用窓口に入ると様々な国からのバックパッカーが集まっていた。
ベナレスから次の目的地のカルカッタへも、夜行列車で移動する予定。
だが、もう2度とあの満員列車には乗りたくないので、寝台車の切符の確保が最優先なのだ。
早めに行動したのが幸いして3等寝台という一番安い寝台だが確保できた。
これで安心してベナレスで滞在することができる。


ベナレスの街はインド有数の観光地でとても活気があるが、街そのものは遅れた地方都市といった感じ。
道路も未整備だし衛生面も良くなさそうだ。




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この街も人が多すぎ。
しかも観光地とあってリキシャーや客引きから絶え間なく声がかかる。
数メートル進むごとにインド人が寄ってくるので、自由に歩くこともままならない。
ただ街を歩きたいだけなのに・・・
金を払うから1人にさせてくれと言いたい気分だ。




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こんな細い路地もあり、一度入ると迷路に入ってしまったかのよう。
この狭い通路を人間が行き交い、バイクが突っ込んできて、しかも牛が我が物顔で居座っている。




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このように地面に野菜や果物が並べられて売られている。
これを牛がつまみ食いしに来て、人が牛を追いやる光景がよく見られる。




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日が沈んでもベナレスの街は活気で満ち溢れていた。
これらの人達は何をしていてどこへ向かっているのだろう??




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街の喧騒から離れる方向に歩いていると、突然目の前が開けた。
おおっ、ついにやってきた!これがガンジス河だ。
さすがに夕刻とあって人影はまばらだった。
目の前に広がるガンジス河の雄大な流れにしばし見とれてしまった。


ベナレスはガンジス河での沐浴で有名な街で、このインド旅行で一番楽しみにしていた場所でもある。
間違いなくこの旅のハイライトになるだろう。
一体ここではどんな光景が繰り広げられるのだろう?


ガンジス河では日の出とともに沐浴を始めるインド人が多いという。
明日は早起きしてガンジス河を散策しよう。
そう決めて早めに眠りにつくことにした。