デリーを駆け巡る

11/11 その② 【デリー】


初日から驚くような光景に圧倒されっぱなしだ。
そんな雰囲気に揉まれながら、リキシャーや地下鉄を使いまわしデリーの街を巡った。
見どころの多いデリー。少しでもたくさんの場所を訪れたかった。


ところでこの季節は、デリーを含むインド北部はちょうど乾季に入った時期。
日差しは強いのだが、湿気が無いので非常に過ごしやすい。
乾季は11~3月、4~6月は40℃を超える日が続く暑期で、かなり体力を消耗しそうだ。
7~8月は雨季で、ただでさえ汚い道路が水浸しになり、そこを歩くことを考えるとゾッとする。

快適な気候のせいもあってか、今日は一日中元気に行動できた。




インド門
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第一次世界大戦で戦死したインド兵の慰霊碑として建てられたものだ。
壁面には1万人以上の戦没者の名前が刻まれている。
赤っぽい建物がインドらしい気がした。


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インド門には観光バスで大勢の観光客がやってくる。
少年は観光客相手に「わたあめ」売りに必死。





大統領官邸
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混沌としているデリーの旧市街とは異なり、
大統領官邸や国会議事堂が並ぶインドの霞ヶ関はとても広々としている。
人気は少なく警備がうろうろしているので、あまり心地は良くない。
インドは大気汚染のためか、遠くの建物がぼやけて見える。





ラールキラー
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ムガール帝国時代に建てられた砦で、真っ赤な建物が特徴的だった。
どうもインドはこういう色が好きなのか??
ここも大勢のインド人で賑わっていた。





ジャマー・マスジット
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インドは現在ではヒンズー教が主流だが、イスラム教が支配していた時代もあった。
ここはその当時に建てられたインド最大のモスク。
敷地内への入り口は物乞いで溢れている・・・全員から呼びかけられる・・・


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モスクのミナレットに登るとデリーの街が見渡せた。
それにしても大きな街だ。この街にどれだけの数の人間が生活しているのだろう・・・





マクドナルド
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世界のどこでも出会える「マクドナルド」。
店には入らなかったが、インドではデリバリーをやっているのか?
食べ物に困ったらお世話になろう。




今日はデリーを駆け巡った一日だった。
さすが大国の首都だけあって、人間も街の様子もいろいろあるように思えた。


特に印象に残っているのは「貧富の差」。
昔のカースト制度の名残を未だに引き継いでいるようで、
上は高級外車を乗り回す富豪から、下は道端で物乞いをしながら生きている人達。
生まれつきその「身分」は決まっていて、就くことのできる仕事もある程度決まっているようだ。
道路にゴミを捨てる人、それを拾ってゴミ袋に分別する人。
同じ人間なのに最初から「身分」で差別化されている。
10億人以上のインド人に、それぞれ「身分」があるとした場合、
それを無くしていく手段が果たしてあるのだろうか??
この現実について、今回のインドの旅ではずっと考えさせられた。


今晩はデリーに泊まり、明日の早朝のバスで次の場所へ移動する予定だ。
早く寝ることにしよう。